あこがれの高級時計として名高いブライトリング。パイロットウォッチの代名詞とも言えるナビタイマーや、無骨なデザインが魅力のクロノマットなど、その独特の存在感に惹かれる方は多いですよね。私もその一人で、あの計器のような精緻なデザインを眺めているだけでワクワクしてしまいます。しかし、いざ購入を検討したり、手持ちのモデルを売却しようと考えたりしたときに、ふと気になるのがネット上の噂です。ブライトリングのリセールが悪いという評判を目にして、不安を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。せっかく高いお金を出して手に入れる一生モノですから、資産価値がどうなっているのかは避けて通れない問題ですよね。
実は、ブライトリングのリセールバリューについては、単純に数字だけでは語れない深い理由がいくつか隠されています。日本独自のメンテナンス制度であるクラブブライトリングの仕組みや、市場に流通する並行差別などの影響、さらにはモデル別の換金率の傾向など、多角的に見ていく必要があるんです。最近では2024年から2025年にかけての最新相場の変動や、ロゴの違いによる人気の差、さらには相次ぐ価格改定など、売却価格に影響を与える要素が目まぐるしく変化しています。
この記事では、私が個人的に調べ尽くしたブライトリングのリセール事情の真実と、後悔しないための売却戦略について詳しくお話ししていきますね。読み終わる頃には、あなたの時計が今どのような価値を持っているのか、そしてどうすれば納得のいく価格で手放せるのかが明確になっているはずですよ。
記事のポイント
- ブライトリングのリセール価格が他ブランドより低く見える構造的な理由
- クラブブライトリングの有無が中古市場の査定額に与える具体的な影響
- ナビタイマーやスーパーオーシャンなど主要モデルの最新の換金率と相場推移
- 相次ぐ価格改定やロゴ変更の歴史を踏まえた、賢い売り時と高価買取のコツ
参考
ブライトリングのリセールが悪いと言われる真相を解説

「ブライトリングはリセールが悪い」という言葉だけが独り歩きしている感がありますが、なぜそう言われてしまうのか、その裏側にある市場の仕組みをまずは理解しておきましょう。ロレックスのように定価を大きく上回るプレミア価格が付くブランドと比較してしまうと、どうしても見劣りしてしまいますが、実はブライトリング特有の流通経路やアフターサービスが価格形成に大きく関わっているんです。ここでは、ブランドの価値を正しく判断するために知っておきたい構造的なお話をしていきますね。
並行輸入品と正規品にある深刻な並行差別の実態
ブライトリングのリセール価値を語る上で、絶対に避けて通れないのが「並行差別」という言葉です。これは、正規代理店で購入した「国内正規品」と、海外から直接輸入された「並行輸入品」との間で、メーカーが提供するサービスの質や価格に差をつけていることを指します。ブライトリングはこの差が非常に大きいブランドとして知られているんですよね。
具体的に何が違うのかと言うと、最も大きな影響が出るのがオーバーホールの基本料金です。ブライトリングの正規カスタマーサービスに依頼する場合、並行輸入品の所有者は、国内正規品の所有者に比べて約2倍ものメンテナンス費用を請求されるのが一般的です。例えば、自社製ムーブメントを搭載したクロノグラフのオーバーホールを正規店に頼むと、通常なら15万円以上かかることもありますが、国内正規品であればその半額程度で済む計算になります。
並行輸入品を安く買えても、売却時にはこの「メンテナンス費用の高さ」が査定に跳ね返ってきます。買取業者は次に販売する際のコストを考えるため、メンテナンス代が高い並行輸入品の査定額を低く見積もらざるを得ないのです。これが「ブライトリングのリセールは悪い」と感じる大きな要因の一つですね。
とはいえ、時計そのもののクオリティに差があるわけではありません。どちらもスイスの工房で作られた本物であることに変わりはないのですが、日本市場における「アフターサービスの安心感」が、そのまま資産価値に直結しているというわけです。この仕組みを理解していないと、売却時に提示された金額にショックを受けてしまうかもしれません。
クラブブライトリングの特典が中古価格に与える影響
先ほどの並行差別と密接に関係しているのが、「クラブブライトリング」という日本独自のオーナーズクラブです。これは日本国内の正規販売店で時計を購入した人だけが入会できる特別な組織で、会員にはオーバーホール料金の半額割引や、無料のスタジオ見学など、手厚い優待が用意されています。この会員資格の有無が、中古市場での評価を二分していると言っても過言ではありません。
実は、このクラブブライトリングの会員資格は、原則として中古で購入した次のオーナーには引き継がれません。ここが非常に重要なポイントです。中古でブライトリングを買おうとしている人は、「自分がオーナーになったときにメンテナンス費用が安くなるかどうか」を気にします。そのため、たとえ国内正規品であっても、クラブブライトリングのメンバーズカードや正規の保証書(ギャランティ)が欠品していると、その価値は並行輸入品と同レベルまで下がってしまう可能性があるんです。
売却を考えているなら、購入時のメンバーズカードや保証書は絶対に大切に保管しておきましょう。これがあるだけで、「この時計は正規のルートを辿ってきたものだ」という強力な証明になり、査定士の印象もガラリと変わります。特に電子保証書が導入されてからは、そのデータが生きているかどうかも重要視されるようになっていますよ。
中古市場のバイヤーは、こうした細かい付属品の有無を厳格にチェックします。なぜなら、次に買う人が「正規の優遇を受けられる安心感」にお金を払うからです。このあたりの維持費に関わる仕組みが、リセール価格の「体感的な悪さ」を加速させている側面があるかなと思います。
ロレックスと比較したブライトリングの換金率の差
リセールバリューを語る際に、多くの人が基準にしてしまうのがロレックスですよね。正直なところ、ロレックスとブライトリングを同じ土俵で比較するのは少し酷かもしれません。ロレックスの換金率(リセール率)が定価の80%から、人気モデルなら150%を超えることすらあるのに対し、ブライトリングの全体的な換金率は概ね35%〜45%程度に収束するのが一般的です。
この数字だけを見ると「やっぱり悪いじゃないか」と思うかもしれませんが、高級時計業界全体で見れば、実はこの40%前後という数字は決して低い方ではありません。例えば、他の有名ブランドでも、一部の超人気モデルを除けば換金率は30%程度に留まることも珍しくないんです。ブライトリングはロレックスやオメガといった「資産価値の怪物」と比較されるからこそ、損をしているように見えてしまうんですね。
| ブランド名 | 一般的な換金率の目安 | 市場での流動性 |
|---|---|---|
| ロレックス | 80% 〜 180%超 | 極めて高い |
| オメガ | 40% 〜 65%程度 | 高い |
| ブライトリング | 35% 〜 45%程度 | 中程度 |
| IWC | 30% 〜 40%程度 | 中程度 |
| パネライ | 30% 〜 40%程度 | 中程度 |
ブライトリングは「プロのための計器」という職人気質なイメージが強く、投資目的よりも「純粋に時計が好きで使い倒したい」というファンに支えられているブランドです。そのため、投機的な買い占めが起こりにくく、相場が安定しているというメリットもあります。急落するリスクが少ないというのは、実用派にとってはむしろ安心できるポイントかもしれませんね。
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ウィングロゴからBロゴへの変更による資産価値の変化
ブライトリングファンにとって、2018年前後に行われた「ロゴ変更」は大きな事件でした。それまで長らく愛されてきた、空の象徴である「翼(ウィングロゴ)」が消え、シンプルでクラシックな「Bロゴ」へと刷新されたからです。この変更が、実は中古市場の相場にも微妙な、でも確実な影を落としています。
市場の反応としては、当初は「翼がないブライトリングなんて……」という旧ロゴ支持派の声が圧倒的でした。そのため、絶版となったウィングロゴ時代のモデルに注文が殺到し、一時的に中古価格が上昇するという現象が起きたんです。現在でも、ナビタイマーなどはウィングロゴを指名して探すコレクターが少なくありません。一方で、ジョージ・カーンCEOによるブランド刷新が進むにつれ、洗練された現行のBロゴも徐々に受け入れられてきました。最新のデザインや、より進化したムーブメントを求める層には現行モデルが人気です。
「どちらが高いか」という問いに対しては、現時点では「新しいBロゴモデルは高年式ゆえの高値」、「旧ウィングロゴモデルは希少性とファン人気による高値」という具合に、価値の源泉が分かれている状態です。もしあなたがウィングロゴのモデルを所有しているなら、それは立派な「ブライトリングらしい個体」として、自信を持って査定に出して良いと思いますよ。逆に、現行のBロゴモデルであれば、メーカー保証がたっぷり残っているうちに売るのが、高価買取の鉄則です。
買取相場を引き下げる並行輸入品の流通量と価格構造
最後にもう一つ、ブライトリングのリセールバリューを抑制している現実的な要因が、「新品並行輸入品の安さ」です。ロレックスなどのように供給が極端に絞られているブランドと違い、ブライトリングは世界的に見れば流通量が比較的安定しています。そのため、並行輸入店では定価の3割引き、時にはそれ以上の割引価格で新品が販売されていることがあるんです。
中古の買取価格というのは、定価を基準にするのではなく、「今、市場でいくらで新品が買えるか」という実勢価格を基準に算出されます。例えば、定価が100万円のモデルであっても、並行店で新品が70万円で売られていれば、中古品の販売価格は50万円〜60万円程度に設定せざるを得ません。そうなると、業者側の利益やクリーニング費用を引いた買取額は、どうしても30万円〜40万円台になってしまいます。
これを定価で購入した人から見れば「換金率40%以下」になりますが、最初から並行店で70万円で買った人から見れば「換金率60%近く」になります。つまり、入り口の買い方次第で、リセールバリューの体感は劇的に変わるということです。賢く買って、賢く手放す。これがブライトリングというブランドと付き合う上でのコツかもしれませんね。
ブライトリングというブランドの格を考えると、この二重価格のような構造は少し残念に感じることもありますが、それだけ世界中で愛され、流通している証拠でもあります。中古で買う側に回れば、高品質な時計をリーズナブルに手に入れられるチャンスが多いブランドとも言えるわけですから、一長一短ですね。
ブライトリングのリセールが悪い評価を覆す売却戦略

ここまで「なぜリセールが悪いと言われるのか」という背景を見てきましたが、ここからは「どうすれば高く売れるのか」というポジティブな攻めの戦略をお話しします。ブライトリングの中でもモデルによってリセールの強さは全く違いますし、売却のタイミングや準備次第で査定額は数万円、時には十万円単位で変わってくるんです。ブライトリングファンとして、あなたの愛機を少しでも正当に評価してもらうための具体的な方法をまとめてみました。
ナビタイマーやクロノマットなど人気モデルの最新相場
ブライトリングを売る際に、最もリセールが安定しているのは間違いなく「ナビタイマー」と「クロノマット」の二大巨頭です。これらはブランドのアイコンであり、時代が変わっても常に一定の需要があるため、買取店側も在庫を抱えるリスクが少なく、強気の査定を出しやすいんです。
特に自社開発ムーブメントである「キャリバーB01」を搭載した現行シリーズは、2024年から2025年にかけても非常に堅調な動きを見せています。最近の傾向としては、定番のブラックやシルバーだけでなく、「アイスブルー」や「ミントグリーン」といった鮮やかなカラー文字盤が、SNSでの拡散効果もあって驚くほどの高値で取引されています。最新の相場では、人気のナビタイマーB01 42mmモデル(アイスブルー)などは、状態が良ければ60万円後半から70万円を超える査定が出ることも珍しくありません。
2025年の最新買取目安(新品同様の場合):
- ナビタイマー B01 42(アイスブルー):約640,000円 〜 680,000円
- クロノマット B01 42(ステンレス):約500,000円 〜 550,000円
- オールドナビタイマー(縦目クロノ):約350,000円 〜 400,000円
※相場は日々変動するため、正確な金額は複数の買取店に確認することをお勧めします。
逆に、古いモデルやETAベースの汎用ムーブメントを搭載した時期のものは、少し相場が落ち着いています。それでも、ナビタイマーという名前が付いているだけで「売れない」ということはまずありません。ブライトリングのリセールが悪いと一括りにせず、自分のモデルが市場でどう位置づけられているかを把握することが第一歩ですね。
資産価値が高いスーパーオーシャンのリセールバリュー
実は、換金率というパーセンテージの指標で見たときに、最も「リセールが良い」と言えるのが「スーパーオーシャン」シリーズだったりします。これ、意外に思われるかもしれませんが、ちゃんとした理由があるんです。スーパーオーシャンはナビタイマー等に比べて定価が控えめに設定されており、かつダイバーズウォッチとしての普遍的な人気があるため、中古市場での回転がめちゃくちゃ速いんですよね。
定価が50万円前後のモデルが25万円〜30万円で買い取られるケースが多く、換金率は50%を超えることすらあります。100万円の時計を40万円で売るより、50万円の時計を25万円で売る方が、パーセンテージとしては優秀ですよね。特に最新の「スーパーオーシャン オートマチック」シリーズは、洗練されたデザインへの評価が高く、若年層からの支持も厚いため、非常に高い流動性を誇っています。
また、クラシックな雰囲気が魅力の「スーパーオーシャン ヘリテージ」も、流行に左右されないデザインから資産価値が落ちにくいモデルとして知られています。もしあなたが「将来の売却も考えて、最初の一本を選びたい」と相談されたら、私は迷わずスーパーオーシャンを候補に入れるようアドバイスします。手が出しやすい価格で、かつ出口戦略も立てやすい。まさに実用時計としての鑑のような存在です。
付属品の完備や修理履歴が査定額を左右する重要要素

さて、実際に査定に出すときに、最も金額を左右するのがコンディションと付属品です。これはどのブランドでも共通ですが、前述の「並行差別」があるブライトリングにおいては、特に「国際保証書(ギャランティ)」の重要度が跳ね上がります。国内正規品であることを証明するギャランティがあるかないかだけで、査定額が5万円以上変わることもザラにあります。
さらに、ブライトリングならではの注目ポイントが「COSC(クロノメーター)証明書」です。全てのモデルがクロノメーター認定を受けていることを誇りとするブランドですから、この証明書の欠品もマイナス評価の対象になります。その他、外した余りコマ、取扱説明書、そして立派な外箱。これらが揃っている「フルセット」の状態が、最高額を引き出すための最低条件です。
もし、最近オーバーホールに出したばかりなら、その際の「修理明細書」も必ず一緒に提出しましょう。特に正規店での修理履歴があれば、その時計の信頼性は120%増しになります。「中身もしっかりメンテナンスされている」という事実は、買取店にとって何よりの安心材料であり、プラス査定に繋がる可能性が高いですよ。
一方で、傷があるからといって自分で磨いたり、無理に民間の安い修理店に出して売却しようとするのは逆効果になることもあります。まずは現状のままで、付属品を全てかき集めて査定に持っていくのが一番の近道です。日頃からマイクロファイバークロスで汚れを拭き取るなどの、ちょっとした手入れの跡が査定士に伝わると、丁寧に使われていた個体として評価されやすくなります。
円安や価格改定がもたらす今後の買取価格推移の予測
2024年から2025年にかけて、時計業界を賑わせているのが相次ぐ「価格改定(値上げ)」です。ブライトリングも例に漏れず、原材料の高騰や為替の影響を受けて、年に数回のペースで定価が引き上げられています。実はこれ、既に所有している人にとっては「リセールバリューが上がる」という追い風になるんです。
例えば、2025年1月や2026年1月にも価格改定が実施される予定(または実施済み)ですが、定価が上がれば上がるほど、中古市場の相場もじわじわと引き上げられていきます。数年前に「リセールが悪い」と思って買った時の価格よりも、今の買取価格の方が高くなっている……なんて逆転現象が起きているモデルも少なくありません。特にナビタイマー B01などの主力モデルは、値上げ幅も大きいため、リセールの数字が見かけ上良くなっています。
今の相場は、歴史的に見てもかなり高い水準にあります。今後、もし円高に大きく振れたり、景気が冷え込んだりすれば、中古相場も一気に調整局面に入るかもしれません。そう考えると、「今」というタイミングは、ブライトリングを手放して次の時計に買い換えるには、かなり絶好の機会と言えるのではないでしょうか。
ブライトリングの価格改定スケジュール:
- 2025年1月24日:一部モデルで約10%前後の値上げ
- 2026年1月23日:原材料高騰に伴う価格改定を予定
定価が上がれば、中古を欲しがる人も増えるため、買取価格は強含みになります。最新の情報を公式サイトやSNSでチェックしておくのが賢明ですね。正確な情報は必ずブライトリング公式サイトをご確認ください。
ブライトリングのリセールが悪い悩みを解消し高く売る
最後になりますが、ブライトリングのリセールが悪いという悩みは、「どこで売るか」によってその大部分が解消されます。近所の総合リサイクルショップに持っていってしまうのが、一番やってはいけない失敗です。彼らはブライトリングの「キャリバーB01の価値」や「並行差別の細かいルール」を正確に把握していないことが多く、リスクを避けるためにとにかく安く買い叩こうとします。
高く売るための黄金律は、「高級時計の専門店」を複数回ることです。ギャラリーレアやコメ兵、銀座ラシン、ジャックロードといった有名店、あるいは一括査定サービスを利用して、少なくとも3社以上の見積もりを比較してください。店によって「今はナビタイマーの在庫が欲しいから高く買う」「スーパーオーシャンの水色が欲しい」といった事情が異なり、数万円の差が出ることは当たり前です。最近では、海外への販路を持っている業者の方が、円安を背景に高い金額を出してくれる傾向にありますね。
ブライトリングは、確かに資産価値だけを最優先するブランドではないかもしれません。でも、その圧倒的な存在感や、手に馴染む重み、そして精巧なメカニズムは、人生を彩ってくれる素晴らしいパートナーです。リセールの数字に振り回されすぎず、でも手放すときは賢く、大切にしてきた愛機の価値を正当に受け取ってくださいね。もし売却に迷いがあるなら、まずは信頼できる専門店で「今いくらになるのか」を聞いてみるだけでも、心が軽くなると思いますよ。あなたのブライトリングが、最高の評価を受けることを心から願っています!
※本記事に記載されている買取価格や換金率はあくまで一般的な目安であり、時計の状態や市場動向により大きく変動します。最新の正確な情報は公式サイトや、専門の鑑定士にご相談の上、最終的な判断を行ってください。
